むし歯は、世界で最も多くの人が感染する病気といわれています。
日本では、20歳以上の9割以上の方がむし歯に感染した経験があり、3割の方が治療をしていないむし歯があるとされています。
また、40歳以上の約4割の方がむし歯が原因で歯が抜かれています。
(参照:厚生労働省e-ヘルスネット「むし歯の特徴・原因・進行」) >
(参照:厚生労働省e-ヘルスネット「大人のむし歯の特徴と有病状況」) >
むし歯が進行すると、痛みや不快感を引き起こし、日常生活に支障をきたすことがあります。
むし歯がひどくなり、我慢できないような痛みが出るようになった場合、抜歯しか治療法がないとお考えになる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
当院では、ひどくなったむし歯の場合でも、できるだけ歯を抜かない治療法をご選択いただけるよう努めております。

奥村 礼二郎 院長
経歴2004年3月
東京歯科大学卒業
2004年4月
東京歯科大学院歯学研究科入学
2008年3月
東京歯科大学院歯学研究科卒業
2009年4月
大阪府下の歯科医院にて勤務
2016年5月
すみのえ駅前歯科開業
Melbourne ITI Education Week2022 参加
医院名:すみのえ駅前歯科
所在地: 〒 559-0005
大阪市住之江区西住之江1丁目1−31N.KLASS住ノ江1階
Contents
抜かなくてはならないむし歯とは?
当院では、抜歯は最終手段であると考えています。
失った歯を補う治療法には、さまざまなものがありますがどんなに優れた義歯も、ご自身の天然の歯にはかないません。
また、歯を失ってしまうとその部分の顎の骨が痩せていく「骨吸収」が起こってしまいます。
顎の骨が痩せると、皮膚がたるんだりシワができたりして、外見にも悪影響を与えてしまう可能性があります。
顎の骨の健康を維持するためにも、ご自分の歯でしっかり噛むことが大切です。
また、進行したむし歯を治療せずに放置してしまうと、健康なほかの歯や顎の骨に悪い影響を及ぼす恐れがあります。
むし歯の進行が激しく改善が困難であると判断したときには、抜歯をおすすめしています。
一般的に抜歯が必要なケースは以下の通りです。
・むし歯が歯の根まで進行している
・感染が歯の根の周囲や顎の骨まで広がり、改善が見込めない
・根管治療を行ったが予後が悪い
むし歯の進行と症状
むし歯は段階的に進行します。
また、初期の状態ではほとんど自覚症状がありません。
各段階の主な症状と治療法は以下のとおりです。
ごく初期のむし歯(CO)
歯のミネラルが溶け出し、エナメル質が白濁している状態です。
適切なお口のケアやフッ素塗布などで元の状態に戻せる可能性があります。
歯を削るなどの治療の必要はありませんが、放置した場合、むし歯が進行してしまう恐れがあります。
初期のむし歯(C1)
歯の表面を覆っている「エナメル質」が溶け出た状態です。
この段階でもほとんど痛みはありません。
茶色や黒色に変色することもあり、その場合は感染部分を削って白い樹脂(コンポジットレジン)を詰めて治療します。
象牙質まで達したむし歯(C2)
C2は歯の内部にある象牙質まで進行したむし歯です。
冷たいものや熱いもの、甘いものがしみることがあるので、痛みを感じたらできるだけ早く歯科を受診しましょう。
感染部分を除去し、削った穴を詰め物や被せ物で補う治療を行います。
むし歯の大きさや削った歯の量によって、詰め物や被せ物を樹脂にするか金属やセラミックにするかを選択します。
神経まで達したむし歯(C3)
むし歯が神経まで達しているため、何もしていなくてもひどく痛みます。
以前は、神経まで感染が広がったむし歯は抜歯することがほとんどでしたが、神経を取り除き歯の根の中を洗浄・消毒を行う「根管治療」を行うことによって歯を残せる可能性が高くなります。
歯の根に達したむし歯(C4)
むし歯菌が出す酸によって歯はすっかり溶け、歯の根だけが残っている状態です。
激しい痛みは一時的に治まりますが、歯の根の先に膿が溜まると、激しく痛んだり顔が腫れたり発熱したりすることがあります。
ここまで悪化してしまうと、抜歯して入れ歯などの義歯を入れることになります。
できるだけ抜かない歯科治療とは
抜歯を避けるための治療法として、当院では「根管治療」を行っています。
できる限り、天然歯を残すための処置を行っておりますので、ひどいむし歯にお悩みの方や、できるだけ歯を残したい方は、当院へご相談ください。
根管治療
歯の根っこの中には、神経や血管が通っている細い管があり、これを根管といいます。
この根管がむし歯などによって感染すると、歯の神経が炎症を起こし、痛みや腫れが生じることがあります。
根管治療は、感染した神経や組織を取り除き、根管内部を洗浄・消毒してから、詰め物をして密封することで、歯をできるだけ残す治療です。
すみのえ駅前歯科の根管治療の特徴
当院の根管治療の特徴をご紹介します。
歯科用顕微鏡「マイクロスコープ」を活用
根管は非常に複雑な形状をしています。
そのうえ、根管の直径は1mm以下という細さです。
根管内に感染した神経や血管を取り残してしまうと、むし歯が再発する恐れがあります。
根管内の汚染物質をできる限り除去することが根管治療の成功率を上げることにつながるため、根管の数や形をしっかり把握する必要があります。
当院では、肉眼の約20倍にまで視野を拡大することができる「マイクロスコープ」を導入しています。
「マイクロスコープ」は、感染の見落としを防ぎ、根管内の汚染状態の確認ができる根管治療には欠かせない機器です。
湿気のほとんどない環境で治療を行う「ZOO」を導入
根管治療中に患部に唾液が触れると、唾液に含まれる細菌が入り込むリスクが発生します。
当院で使用している「ZOO」は、バキュームに接続して歯の周りの唾液を吸引することで、防湿状態を維持することができる機器です。
根管内を無菌状態に近づけるために、汚染につながる物質を吸引し、治療中の歯を細菌から守ります。
充実した治療後のメンテナンス
当院では、治療が終わった後も充実したメンテナンスを行っております。
むし歯になりにくい健康なお口を維持するためにも、定期的に歯科検診にお越しください。
患者さまのお口に合わせた予防ケアをご提案いたします。
歯を失わないための予防ケア
むし歯は、進行すると歯を削る量が増えてしまいます。
むし歯が進行すると、歯の内部の神経や血管が侵され、歯を残すことが難しくなるのです。
むし歯や歯周病は、予防することのできる病気です。
歯を失わないためにも、ご自身で行っていただく「セルフケア」と、歯科医院で行う「プロケア」を併用し、ご自身の歯を守るようにしましょう。
セルフケアの徹底
予防ケアの基本は、患者さまご自身で行う歯磨きなどのセルフケアです。
むし歯が発生しやすい場所は、奥歯の溝や前歯の裏側のくぼみの部分、歯と歯の間や歯と歯ぐきの間です。
これらの場所は歯ブラシの毛先が届きにくいため、汚れが残りやすい場所です。
デンタルフロスや歯間ブラシを活用して、お口の汚れをしっかり落とすようにしましょう。
定期的な歯科検診によるプロケア
丁寧に歯を磨いても、どうしても磨き残しは発生します。
蓄積されたお口の汚れを落とすためにも、定期的に歯科を受診し、クリーニングを行いましょう。
定期検診では、お口のすみずみまで診察し、むし歯や歯周病に感染していないかをチェックします。
ご自身では見つけにくい初期むし歯や歯周病を発見することができるため、比較的簡単な処置で治療が可能です。
治療回数も少なく済み、通院する手間を省くことにもつながります。
ブラッシング指導
患者さまのお口の様子はお一人お一人異なります。
歯並びによって磨きにくい場所も違います。
当院では、患者さまのお口に合わせたブラッシング指導を行っております。
また、デンタルフロスや歯間ブラシの選び方や使い方のアドバイスも行っています。
お口のクリーニング
当院では、PMTCをおすすめしています。
PMTCとは、「Professional Mechanical Tooth Cleaning(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)」の略で、歯科医院で行うプロによる徹底した歯面清掃のことです。
専用の機器とフッ化物入り研磨剤を使用して、歯石やバイオフィルム、磨き残した歯垢(プラーク)などを除去し、むし歯と歯周病を予防します。
重度のむし歯にお悩みの方は「すみのえ駅前歯科」までご相談ください
むし歯が進行すると、痛みや不快感が増し、最終的には抜歯が必要となる場合もあります。
当院では、できるだけ歯を抜かない治療法をご提案しています。
悪化するにしたがって抜歯リスクが高くなりますので、お早めにご相談ください。
南海本線「住ノ江駅」直結の歯医者【すみのえ駅前歯科】では、できるだけ歯を残すむし歯治療を行っています。
不安な気持ちを少しでも軽減できるよう、患者さまに寄り添った診療を心がけておりますので、重度のむし歯にお悩みの方は当院へご相談ください。