口臭の原因は歯周病かも?歯周病で感じるにおいの正体とその対策

歯周病

「自分の息がくさいように思う」「口臭に悩んでいる」など、口臭が気になる方は、歯周病が原因になっていることがあります。
口臭が気になりだすと、人前で話をするのを躊躇したり、マスクを外せなくなったりして、日常生活にも影響が出ることもあるでしょう。

 

歯周病による口臭は特有のにおいがします。
今回は、歯周病が引き起こす口臭の特徴や原因、対策方法について紹介します。


すみのえ駅前歯科の歯のメンテナンス >

 



院長

奥村 礼二郎 院長

経歴
2004年3月
東京歯科大学卒業
2004年4月
東京歯科大学院歯学研究科入学
2008年3月
東京歯科大学院歯学研究科卒業
2009年4月
大阪府下の歯科医院にて勤務
2016年5月
すみのえ駅前歯科開業
Melbourne ITI Education Week2022 参加

医院名:すみのえ駅前歯科
所在地: 〒 559-0005
大阪市住之江区西住之江1丁目1−31N.KLASS住ノ江1階



 

口臭全体の90%以上が口の中の原因「歯周病」と「舌苔(ぜったい)」について


口臭の多くは、お口の中に原因があり、おもな要因として歯周病や舌苔(ぜったい)があげられます。
舌苔とは、舌の表面に白や黄色っぽい苔のように見える物質が溜まった状態をいい、舌の表面に細菌や死んだ細胞、食べかす、粘液などが集まることで形成されます。
正常な舌にも少しの舌苔はありますが、過剰に溜まると口臭の原因になることがあるのです。
また、全身の病気が原因で発生する口臭もありますが、限られたケースといえるでしょう。

 

厚生労働省が行った歯科疾患実態調査によると、15歳以上の約10%が「口臭が気になる」と答えています。
ただし、このデータは本人の主観によるものだという点に注意が必要です。
口臭は鼻の近くで発生しているため、においに慣れてしまい、自分では気づきにくくなることがあります。
このため、強い口臭があっても自覚していないケースがある一方、さほど気になる口臭ではなくても、不安を感じる方も多くいらっしゃいます。


参照:厚生労働省e-ヘルスネット「口臭の原因・実態」 >

 

 

歯周病による口臭の正体とは?


歯周病は、細菌による感染で、歯を支える歯ぐきや骨に炎症を引き起こします。
歯と歯ぐきの間にあるすき間「歯周ポケット」に汚れがたまり、細菌が繁殖して歯ぐきに炎症を起こし、進行すると歯を支える骨が溶けてしまいます。
やがて、歯がぐらつき、最終的には抜けてしまうこともある病気です。

 

歯周病による口臭の正体は、

・歯周病菌が発する独自の悪臭
・炎症に伴う膿がにおいを強める

などによるもので、これらのにおいは、歯磨きやうがいでは取り除きにくく、継続的に感じられる場合が多い傾向にあります。
また、これらのにおいは、歯周病が進行するほど強く感じられることがあり、本人だけでなく周囲の人にも気づかれる場合があるのです。
それでは、歯周病では感じるにおいにはどのようなものがあるのでしょうか。

 

腐った卵のようなにおい(硫化水素)

歯周病が進行すると、歯周ポケットが深くなり、食べかすや細菌がたまりやすくなります。
歯周病で悪化した歯ぐきや根元で細菌が繁殖し、細菌がタンパク質を分解する過程で「硫化水素」が発生し、腐った卵のようなにおいがするのです。

 

腐った玉ねぎのようなにおい(メチルメルカプタン)

お口の中の食べかすや、タンパク質を分解する過程でメチルメルカプタンが生成されます。
メチルメルカプタンは、硫化水素よりも悪臭が強く、腐った玉ねぎのような独特のにおいを放ちます。
特に、歯周病が進行している場合には、このにおいが強くなる傾向があります。
このようなにおいを感じたら、歯周病が悪化している恐れがあるので、できるだけ早く歯科を受診しましょう。

 

生ごみのようなにおい(ジメチルサルファイド)

歯周病菌が歯周ポケット内で糖やタンパク質を分解する際に、乳酸や酢酸などを産生します。
これらの酸がお口の中に蓄積することで、生ごみのような酸っぱいにおいが発生することがあります。

 

 

歯周病で口臭が発生するメカニズム


歯周病が口臭を引き起こすのは、細菌が歯ぐきや歯の根元に集まり、そこで増殖するためです。
また、お口中に不衛生な環境が続くことで、さらににおいが強まってしまいます。
ここでは、どのようにして口臭が発生していくのかをみてみましょう。

 

1.歯周ポケットの形成

歯周病が進行すると、歯と歯ぐきの間にすき間が深くなります。
通常、健康な歯と歯ぐきの間にはわずかな隙間がありますが、歯周病が進行するとこの溝が深くなり、歯周ポケットが形成されるのです。
ポケットが深くなることで、食べかすや歯垢(プラーク)、細菌などが溜まりやすくなり、歯周病の原因となる細菌が繁殖する温床となります。

 

2.細菌の増殖と悪臭の生成

歯周病が進行するにつれて、歯周ポケット内にたまった歯垢や食べかすが細菌の繁殖を促進します。
これらの細菌が食べかすやタンパク質を分解する過程で、硫化水素やメチルメルカプタンなどのガスを発生させ、これらの物質が口臭の原因となります。

 

3.炎症と膿の発生

歯周病が進行すると、歯ぐきや歯周組織に炎症が広がり、組織がダメージを受けます。
炎症が続くことで、身体は感染と戦うために免疫反応を起こし、その結果、膿(うみ)が発生します。
この膿は、細菌や死んだ細胞、白血球などが混ざり合ったものです。
歯周病が進行するにつれて、歯ぐきの腫れがひどくなり、歯ぐきの表面に膿があらわれることがあります。
膿は、歯ぐきを押したり噛んだりしたときに流れ出すことがあり、そのにおいは強いのが特徴です。
この膿のにおいは、細菌が産生するもので、特に硫化水素やメチルメルカプタンといった臭気成分が含まれます。

 

 

歯周病であらわれるさまざまなサイン


歯周病は、初期の段階では自覚症状はほとんどありません。
「サイレントキラー」といわれるほど、静かに進行する特徴があります。
とはいえ、何も症状がないわけではありません。
以下のような症状がある場合、歯周病を発症している可能性がありますので、できるだけ早く歯科を受診しましょう。
その際、「口臭が気になる」といったこともお伝えください。

✔歯ぐきが赤くなっている、または黒ずんでいる
✔歯ぐきが腫れている
✔疲れやストレスを感じると歯ぐきが腫れやすい
✔歯ぐきが下がって、歯と歯の間にすき間ができてきた
✔歯が長く見えるようになった
✔歯を磨くときに、歯ぐきから出血がある
✔朝起きたとき、口の中が苦くてネバネバしている
✔歯ぐきを押すと白い膿が出てくる
✔歯がぐらついている
✔歯と歯の間に食べものが挟まりやすくなった

 

 

歯周病による口臭の対策

歯科医院で行う歯周病による口臭対策は以下のようなものを行います。

 

1.歯周病治療


歯周病による口臭の根本的な解決には、歯科医院での治療が欠かせません。
当院では、

・歯周ポケット検査
・レントゲン
・3Dのデジタル画像で撮影できる歯科用CT
・唾液検査

などの検査を行い、歯周病の進行状態やお口の状態を確認します。

 

また、「歯周基本治療」といわれる

・ブラッシング指導
・歯周ポケット内の汚れを除去するスケーリング
・生活習慣の改善

なども行います。
これらの治療を行っても歯周ポケットに改善がみられない場合は、歯ぐきを切開して、歯根面に付着している汚れを直接除去する「フラップ手術(歯周外科治療)」や、歯周病によって失った歯ぐきや顎の骨を再生する「再生治療」でお口の機能の改善をめざします。

 

2.丁寧なセルフケア


どれだけ治療を行っても、ご自身で行っていただくセルフケアが不十分だと、歯周病菌が増えやすくなります。
歯と歯ぐきの境目を意識し、歯周ポケットの汚れを丁寧に除去するイメージで磨きましょう。
当院では、歯磨きでのブラッシング方法から、デンタルフロスや歯間ブラシの選び方、使い方もアドバイスしています。
どのようなデンタルグッズを使えばいいかといったこともわかりやすく説明しますので、どのようなことでもお気軽にお尋ねください。

 

3.生活習慣の見直し


喫煙や過度の飲酒は歯周病を悪化させる要因となります。
特に、喫煙は歯周病と深い関係があり、喫煙が歯周病を悪化させることが知られています。
喫煙は血管を収縮させ、血行を悪化させます。
歯周病の治癒に必要な栄養素や酸素が歯ぐきに届きにくくなり、歯周組織の回復が遅れ、歯周病が進行しやすくなるのです。
歯周病の改善をめざすためにも、飲酒や喫煙は控えるようにしましょう。

 

また、バランスの取れた食生活を心がけ、免疫機能を高めることも重要です。

 

4.定期的な歯科検診

歯周病は初期段階では自覚症状が少ないため、定期的に歯科検診を受けることで早期発見・早期治療が大切です。
当院では、歯科の定期検診を3ヶ月に一度は受けることをおすすめしています。
舌ブラシやうがい薬、歯のクリーニングを組み合わせた口臭治療にも対応していますので、口臭が気になる方も継続して検診にお越しください。


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口臭が気になる方は「すみのえ駅前歯科」までご相談ください


歯周病が原因の口臭は、歯科医院での専門的なケアを受けることで改善が期待できます。
歯周病治療を行い、歯周ポケット内の細菌を減らしてにおいの原因を取り除くことが重要です。

 

大阪市住之江区の歯医者【すみのえ駅前歯科】では、口臭の原因を丁寧に診断し、適切な治療をご提案します。
「口臭が気になる」「どうしたら口臭が治るの?」とお悩みの方はお気軽にご相談ください。
当院では、重度の歯周病治療をはじめとする幅広い診療メニューを提供しており、治療後もお一人お一人のお口の状態にあわせたメンテナンスを継続させていただきます。

 

当院は、南海本線「住ノ江駅」直結の通いやすい歯医者です。
駅ビル内には215台分の駐車場もありますので、お車での通院も便利です。
24時間受け付け可能なWEB予約もご用意していますので、ご予約の際はご利用ください。


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